あっという間に巣立ちました。
大学を卒業し、無事に医師免許を頂いた春に子どもが言った。
「お母さん、もうお母さんと一緒に住むことはないと思うよ。
自分は自分で生活していくから。」
そして子どもは研修病院先の住まいに引っ越していった。
私は、ちょっとは寂しかったけれど、すがすがしくもあった。
大学生活では、経済的な事情から一人暮らしがさせられず、窮屈な思いをしていたと思うし、おまけに親からは家事を迫られ、機嫌をうかがいながら生活していたわけで、卒業を機に自活できたことは私も嬉しく思った。
一人で暮らしていくためのスキルは、身に付けたはず。
今からいよいよ活用するときだ。
親としても、これまでの試し実験(子育て)が有効だったのか分かる。
ある意味楽しみだった。
最近、料理の写真が送ってくるようになった。
何年かは料理する暇もなく病院の食堂かコンビニですませていたようだったが
最近、料理の写真が送ってくるようになった。
コロナで患者さんが減っているらしい。その分、心に余裕ができたのか、今のうちに料理力をアップしようと思ったそうだ。そのことが自分自身の健康にもつながると、患者さんを診ていて思ったとも話していた。
まずは、鍋を買い
その写真を送ってきた。おしゃれなストウブ鍋。(やる気のためにはまずは形から?)
次に、料理の写真。はじめは唐揚げ。油料理!!いきなりレベル高い。
これは、後日、実際に食べさせてもらった。美味しかった。
次に、炊き込みご飯。ニンジンが大きすぎじゃない??!!と思っても言わない。
「いいね。美味しそうだね。すごいね。やるじゃない。」
次に煮込みハンバーグ。これはいい。キノコたっぷり。
腕をあげたねえ。
子どもの時からの積み重ねの延長線上か~~~。
嬉しい。
料理の腕は確かに上がっているが、私としてはやり残したことがあった。
「お金」の扱い方だ。