田舎暮らし

お盆

田舎のお盆は毎年のこと、我が家にかかわりのある人が、大勢お参りに来る。

田舎もこの時ばかりはにぎわう。いつもは日中ほとんど人の気配はない。けれど、この時期、お墓に行く人、お寺の納骨堂に行く人、親戚参りに向かう人で、人が増える。

さて、今年。

近所の方が「うちは、今年は断った。」「うちも」という話。テレビでどこかの大臣が「家々の事情が違うから」っておっしゃっていた。

うちはどうしようか。迷う。義父母は高齢。子どもや孫に会えないお盆なんてなんとも寂しい。ご近所の手前・・・。でも、来てもらおう。ルール守って。マスクをつける。手を洗う。密にならない。静かに食べる。長居しない。義母の娘(つまり夫の妹)一家がやってきた。やっぱり義母は元気が出る。よかった。でも、二時間かけてきたのに、小一時間で帰っていった。

「マスクだから、話し声がよく聞こえなかった。」と言いながら義母は嬉しそうだった。

私の二人の子どもは来ない。「自分は感染者と思って行動している。」「おじいさんおばあさんに移したらいけない。」と言う。寂しい。

お盆もあっけなく終わった。

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