子どもの高校進学が決まった後、最寄り駅の近くにアパートを借りた。すぐにマンションを手に入れるには、ちょっとハードルが高かった。
最寄り駅と言っても、家から車で小1時間かかる。
私や夫の仕事の通勤もあったために、最寄り駅のすぐ近くにアパート借りて、ここを拠点に生活することにした。
駅から5分、賃貸2DKで家賃6.8万 築20年は経っていたような。 結構高いわ!!
自宅には下の子どももいたので、私と夫は、行ったり来たりしていた。当然、上の子どもは1人で泊っていることもあった。
半年ほど経ったある夜、子どもからメールが来た。
「隣の部屋、夜中まで激しく人が出入りしてるよ。おまけにごみ袋をうちの玄関の前に置いてある。ちょっと怖い感じ。」と。
賃貸アパートのその部屋は、ある団体のアジトになっていたらしく、警察からも目をつけられていたとのこと。(あとでわかったことであるが)
その頃、すぐ近くのマンションの2階が空いた、という情報にすぐに飛びついた。2階は窓にセキュリティーがついていて、1人の時も安心。
隠れ家202号室 いよいよ買う時がきたーーー!!。
元々物件好きの私は、こんな日が来るかもしれないという期待から、このあたりの物件に注目し、時々は不動産屋をたずね、情報収集をしていた。
ここで500万円のタネ銭が生きた。500万円を頭金に使い、後は、住宅ローンを借りた。1200万円。
お金を借りる時も、私が、ブランクなく働き続けていた信用で、かりることができた。働いてローンを払っていくぞ。これから、月5万円。これから20年。賃貸の家賃より安くなった感じがした。(実際は修繕積立金・管理費・固定資産税の支払いが、これに加えて発生した。)
「タネ銭」貯金の時より、出費が月1万円増えたけれど、その分は何かを節約しよう。そして元気に働く。
引っ越しも終わり、夫の父と母が、すし桶を抱えてお祝いに来てくれた。一人の子どもはここから3つ先の駅の高校まで通学。一人の子どもは自宅で中学生。
この隠れ家に、これから7年間住むことになる。