カボスゼリーを作ってみた。
夫の父母が数年前にカボスの木を植えた。山の中にある田んぼにコメを作るのは苦労が多く、やめることにして、その場所にカボスとユズを植えている。収穫して市場に出荷すればちょっとした小遣いになるらしい。まさに「金のなる木」。
お盆前後からカボスの収穫が始まった。夫の父が乗用運搬車で収穫してくる。濃い緑のかわいいカボスたち。夫の父母が仲良く6個ずつパック詰めしていく。70パックできた。さあ出荷。ちょっとドキドキだって。そうだよね。自分たちのお小遣いになるからね。
その時出荷できないカボスたちが残る。外側に傷がついているだけで味は一緒。そんなカボスたちをもらって集めて絞る。そしてゼラチンを混ぜる。ただそれだけのこと。今日のおやつが楽しみ。
田舎暮らしは基本自給自足。これが意外と楽しい。
我が家の場合、コメとお茶は自家製。他にじゃがいも、さといも、ニンジン、タマネギ、ごぼう、大根などの根菜類、ホウレンソウ、小松菜、ネギ、キャベツ、オクラ、ミニトマトの葉野菜系。ちょっとオシャレな感じだと、ズッキーニやバジル、ローズマリーなど、イタリアンを意識して。青じそ(オオバ)は毎年自然に生えてくる。そうそう数年前から落花生も植え始めた。ピーナッツバターが恋しい。
実のなる木は、ブルーベリー、イチジク、ビワ、レモン、梅、柿。
夫の父母の小遣い稼ぎ用のカボスとユズ。
家の周囲、取り囲む山の中腹に畑や田んぼがあり、そこで年中いろんなものを栽培し、収穫する。植える時期と収穫の時期は、夫の父母の頭になかにインプットされていて時期が来ると畑を整地して肥やしを入れて、種をまく。(ほとんど夫の父母がやっている。ときどき私と夫)
自然に逆らわず自然の流れに身を任せているように見える夫の父母は、おおらか。自然災害があったとしても「仕方ない。」で片づける。そして前向き。
我が家では、年中収穫物を使って手作りしている。今では「○○商店の有名な△△」では満足しなくなってきた。作ってみたい。
虎屋の羊羹は羊羹の王様だと思っている。そして好物だ。羽田空港でも、最寄りの都市のデパートでも、行けば絶対に買いたいもの。
数年前から「虎屋の羊羹に迫りたい」思いで、なんと小豆の栽培も始めた。おせちの中に手作りの練り羊羹を入れるのが夢。昨年も、2時間大鍋で練って挑戦したけれど、やはり虎屋には、ほど遠かった。それでも、ウキウキする。挑戦はまだまだ続く。
これが田舎暮らしの醍醐味。